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遠藤 章
Radiation Measurements, 45(10), p.1484 - 1490, 2010/12
被引用回数:2 パーセンタイル:17.46(Nuclear Science & Technology)本発表では1999年9月、東海村のJCOにて発生した臨界事故における線量評価についてレビューする。JCO臨界事故における主たる放射線被ばくは、ウラン溶液が注がれた沈殿槽内の核分裂反応で発生した中性子及び線によってもたらされた。事故による線量評価の対象として考えなければならない範囲は広く、現場で作業をしていた3名、敷地内にいたJCO及び関連会社の従業員、事故対策支援者を含む防災関係従事者、周辺住民等を対象に、日本原子力研究所, 核燃料サイクル開発機構及び放射線医学総合研究所の専門家によって実施された。線量評価は、線量計等の記録,周辺のモニタリング結果,人体組織を含む試料の放射化量の分析結果,計算シミュレーション結果等の利用可能な情報を最大限活用して行われた。その結果、事故現場で作業をしていた3名を除き、被ばく線量は確定的影響が発生するレベルではなく、また、確率的影響の発生確率も極めて小さいと結論された。
佐藤 大樹; 岩元 洋介; 萩原 雅之*; 岩瀬 広*; 八島 浩*; 佐藤 達彦; 遠藤 章; 坂本 幸夫; 中根 佳弘; 中島 宏; et al.
Radiation Measurements, 45(10), p.1159 - 1162, 2010/12
被引用回数:1 パーセンタイル:9.99(Nuclear Science & Technology)大阪大学核物理研究センター(RCNP)において、134MeV準単色中性子ビームを用い炭素原子核に対する中性子弾性散乱断面積を測定した。測定角度は、実験室系で6, 8及び15とし、検出器には直径12.7cm厚さ12.7cmの液体有機シンチレータを用いた。断面積は、オフライン解析において散乱中性子の飛行時間情報から弾性散乱イベントを選択的に取り出し、導出した。得られた結果を、米国カリフォルニア大学Davis校(U.C. Davis)のグループが反跳陽子スペクトロメータを用いて取得した実験値、及び核データライブラリー(JENDL/HE-2007及びENDF/B-VII.0)に格納された評価値と比較した。本実験の結果は、U.C. Davisのデータとよく一致した。このことは、本研究で提案した飛行時間法に基づく測定手法が、中間エネルギー領域の弾性散乱断面積の測定に対して有効であることを示す。また、前方角度領域において、ENDF/B-VII.0の評価値は実験値とよく一致するが、JENDL/HE-2007は30%程度過小評価していることを示した。
谷村 嘉彦; 堤 正博; 三枝 純; 志風 義明; 吉澤 道夫
Radiation Measurements, 45(10), p.1163 - 1166, 2010/12
被引用回数:4 パーセンタイル:30.63(Nuclear Science & Technology)原子力機構放射線標準施設棟では、4MVペレトロン加速器を利用した単色中性子校正場を開発している。8, 27, 144, 250, 565keV及び1.2, 2.5, 5.0, 14.8MeVの中性子場がスカンジウム,リチウム,重水素及びトリチウムターゲットを用いて完成している。加速粒子とターゲット材との核反応で単色中性子のみならず目的外光子も発生する。この光子は測定器校正に影響を与えることがあり、それを評価する必要がある。そこで、フッ化リチウムターゲットで発生し、144, 250, 565keV中性子場に混在する光子を、直径及び長さがともに7.62cmのNaI(Tl)シンチレーション検出器で測定した。そして、光子の周辺線量当量H*(10)を、測定された波高分布にG(E)関数を適用することにより評価した。
高田 真志*; 矢島 千秋*; 保田 浩志*; 佐藤 達彦; 中村 尚司*
Radiation Measurements, 45(10), p.1297 - 1300, 2010/12
被引用回数:3 パーセンタイル:24.08(Nuclear Science & Technology)航空機乗務員の被ばく線量を実測により評価するためには、1MeV以上の高エネルギー中性子スペクトルを測定することが重要となる。そのために、液体シンチレータとプラスチックシンチレータを組合せ、中性子による信号とそれ以外の放射線による信号を弁別可能なフォスウィッチ型検出器を製作した。また、その検出器からの信号を解析するため、12bit500MHzのフラッシュADCを搭載したDAQシステムを開発した。開発したDAQシステムの最大適応計数率は約350/秒であり、航空機高度における中性子を測定するためには十分な性能を有する。この測定システムを航空機に搭載し、日本上空(北緯42度,高度11km付近)の中性子スペクトルを測定した。その結果、開発したシステムは、陽子と中性子による信号を明確に弁別できるものの、高エネルギー電子による信号と中性子による信号を的確に弁別できないことがわかった。現在、この問題の対処法を検討中であり、会議では、日本上空の中性子スペクトルを報告する予定である。
辻村 憲雄; 吉田 忠義
Radiation Measurements, 45(10), p.1359 - 1362, 2010/12
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)原子炉外部における中性子場を模擬するため、Am-Li中性子線源と減速材からなる中性子場を設計した。設計のため選択された減速材は、50cm50cm50cmの黒鉛立方体であり、その内部にAm-Liを置く。モンテカルロ計算によって、線源を置く深さは15cmに最適化された。本減速中性子線源は、MeV成分をほとんど含まない中速中性子からなる実験フィールドを生成する。